息子は東京に居る可愛い孫とお嫁さんと3人暮らし
もう大阪には戻ってこないはず
私は息子の一番可愛い盛りを自分勝手に好きな仕事に命を懸けて子育てを放棄した
息子は保育園とご近所の人と旦那によって大きくなった
子犬とテレビゲームでに育ててもらった
今でも息子と電話で仕事の話をする
好き勝手に人生を生きてきた私だが
ほとんど後悔することも何もない
ただ一つ息子を膝の上に乗せて可愛い可愛いとした記憶が少ない
それが後悔かもしれない
その分を孫に返そうと思っていたが
東京と大阪ではそういうわけにはいかなかった
息子は立派に育った
私なんかが育てるよりずっとずっとずっと
思いやりがあって嫁と姑のバランスをうまく乗りこなす
この技術は本当に素晴らしいものである
小学生の頃は鍵を首からぶら下げて犬とファミコンに子守されて
そのおかげで今でもテレビゲームスマホゲームから離れられないという
両学長の昔の話を聞いて立派な息子だなといつも感心しているが
うちの自慢の息子も捨てたもんじゃない
高校生のころアルバイトをしながらパソコンの部品をうまく買いあさり自分で組み立てたという
もう30年以上たった今頃になってそんな話題が出てここにも立派な息子が一人いるんじゃんと感心する
息子のことなのにそんなことも知らなかった
というより忘れてしまっているのかもしれないけれど
両学長と同じやと喜ぶ
たまたま親の背中を見て立派に育ったと私が言っているけれど
一つ間違えれば不良になっていたかもしれない
息子から言えば反面教師だという
私は幸せ者である
息子が大好きである
優しくて気が利いて仕事に熱心で
金儲けは下手かもしれないけど
立派に外資系の会社の責任者になっている
お金の勉強は孫にして行くつもり
友達などに息子のことを話すときは目に入れて歩きたい息子であると表現する
目に入れても痛くない以上の存在で
大好きで大好きでたまらない
母を思うとき母は私をこんなに大好きでいたのかなと疑問に思うことがある
母も自由奔放に生きた人あまり大事に大事にされた記憶がない
大事だ大事だと言葉で表現してもらったこともない
でも私は息子のこと言葉でも態度でも大好きだといつでも表現したいと思う
2023年夏
千葉県の幕張メッセで大規模オフ会リベのフェスがあった
私も息子をよび一緒に楽しんだ
孫も嫁もよんだけれど忙しそうで来てくれなかった
息子はそのフェスに興味があったわけではなく何かに勧誘されて騙されてないか壺でも買わされてないかという心配で私を見に来たのだと思う
駅で待ち合わせしていると改札口からどんどん全国から集まるリベ友もが電車から降りてくる
はじめましてにもかかわらずお互いに声をかけ合いどこからですか暑いですねと言う風な会話がどんどん進み息子は目をまるくしてその横で見ていた
私の横で元気に挨拶してくれたのは沖縄から来た若者の男の子だった
もう二度と会うこともない男の子かもしれないけれど気さくに話しかけてくれた
会場についてお肉とビールで再会を祝った大勢の人がいっぱい集まる中で
みんなとの出会いも嬉しかったのだがやっぱり息子との出会いが一番嬉しかった
その日はフェスを楽しむというよりは息子との再会で長い長い長い時間2人きりで飲んだ
2人きりではなく3人で飲んだ
途中でリベ友もが参加し3人で飲んだ
たまたま顔見知りのリベ友が私の顔を見かけて途中参加してきた
終電車がなくなるかなと心配するほどギリギリまで飲んで息子は帰っていった
すごくご機嫌に酔っぱらって帰っていった
あくる日聞いてみると終点を何度も往復したらしい居眠りをして
コメント